グループホームは別名「認知症対応型共同生活介護」とも呼ばれており、認知症の診断を受けた高齢者が少人数のユニット制の環境の中で、職員や他の入居者と共同生活を営んでいます。できるだけ家庭に近い環境で、少人数のユニットで掃除や洗濯、買い物や家事などを行うことによって、認知症の進行を抑制したり心身が安定した状態の質の高い生活を送る支援を職員は行っています。
グループホームは少人数のユニット制であり、24時間365日体制で利用者の支援を行っているサービス。基本的に職員は夜勤も含め早番や遅番などの変則勤務行い、そのユニットをサポートできる体制を構築しています。グループホームは少人数制のために、1日でそのユニットに勤務している職員の人数も3名程度であることが多いです。そのため、少ない人数でいかに協力して、円滑に支援を行っていくかが重要なのです。グループホームでは利用者も職員の数も少ないからこそ距離は近くなり、円滑な関係性を築くことができればチームケアが大切なグループホームの機能を高めていくことができます。その反面、少ない人数だからこそ、職員同士の働く姿勢や意識によってその関係性が悪化してしまう問題点もあるようです。
認知症を患っている高齢者の生活を支援していくグループホームは、利用者の状況に合わせた柔軟な支援が求められ、ほかの職員と協力する働き方は一番大切なことといえます。だからこそ、業務の在り方や職員の働き方に不満が溜まらないように管理する立場の職員が、常に現場の状況や問題点を把握し、職員同士が考えを臆すること無く話し合える風通しの良い建設的な会議の場を定期的に設定することが重要です。